思い出の<須磨>―『源氏物語』若菜巻の表現方法として―

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  • 思い出の〈須磨〉 : 『源氏物語』若菜巻の表現方法として
  • オモイデ ノ 〈 スマ 〉 : 『 ゲンジ モノガタリ 』 ワカナカン ノ ヒョウゲン ホウホウ ト シテ

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抄録

『源氏物語』若菜巻では「須磨流離」について多くの人物が想起し、個々の人物によってその思い出の様相が異なるさまが語られている。本論は特に紫の上と光源氏が、どのように須磨の思い出と向き合うのかを取り上げ、紫の上の切実さに反して、光源氏が浮薄な姿勢であることを述べる。同じ思い出であるがゆえに、価値観の違いを如実に露呈させる点に、長編物語ならではの表現方法の達成を指摘する。

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