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抄録
職場におけるメンタルヘルス対策は、近年より重要な課題となってきている。本研究では中小規模事業所経営者・従業員に面接調査を行い、その語りの中から中小規模事業所におけるメンタルヘルス対策への取り組みについて検討する。その際、経営者の視点のみならず、従業員並びに支援者の視点も加え多角的に捉えることを目的とした。面接対象者は経営者6名、従業員6名、心理士2名であった。その語りの中で特徴的だった以下の3点について総合考察を進める。1.経営者の実施している「普段の声かけ」と従業員の求める「話せる場所」の相違点。2.経営者にとって効果が目に見えないものへの導入について。3.メンタルヘルスの分かりにくさと学校教育の関わり。最後に調査結果を踏まえて「メンタルヘルス対策の効果測定の必要性」と「心理職が産業分野に関わることの重要性とその役割」という視点で提言としてまとめた。
収録刊行物
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- 創価大学大学院紀要 = The bulletin of the Graduate School, Soka University
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創価大学大学院紀要 = The bulletin of the Graduate School, Soka University (45), 63-78, 2024-03
創価大学大学院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050018053275160192
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- NII書誌ID
- AN00133894
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- HANDLE
- 10911/0002000137
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- ISSN
- 03883035
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB