研究ノート:「北田秋圃」をさがして(3) ~ Little Women の初邦訳『小婦人』 の翻訳者をさがす旅~

書誌事項

タイトル別名
  • A Tireless Search for ‘KITADA Akiho (Shuho)’ (3): Who Is the First Translator of Little Women?

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抄録

ルイザ・メイ・オルコット作『若草物語』は今もなお世界中で多くの読者に愛されている名作である。原題をLittle Women というこの小説は、日本では明治39 年(1906 年)に北田秋圃という翻訳者の手によって、彩雲閣という出版社から『小婦人』というタイトルで初邦訳された。しかし、この「北田秋圃」が何者であったのか、どのようないきさつでLittle Women を翻訳することになったのか ―― その正体は謎に包まれている。筆者は、たったひとつの情報である1994 年の新聞記事を手掛かりに、代議士・高橋本吉夫人であったと言われる「北田秋圃」という翻訳者・高橋なをを追いかけてみることにした。これは2022 年に発表した研究ノート「北田秋圃をさがして」および2023 年「北田秋圃をさがして(2)」の続編である。今回は、高橋なをを取り巻く人々と、『小婦人』の出版社である彩雲閣についてもう少しくわしく調べてみた。

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 16 89-98, 2024-03-31

    多摩大学グローバルスタディーズ学部

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