書誌事項
- タイトル別名
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- Read-aloud activities in tandem learning
- タンデム ガクシュウ ニ オケル テキスト ノ ヨミアゲ カツドウ
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抄録
タンデム学習とは、A言語が得意でB言語を学びたい人と、B言語が得意でA言語を学びたい人がペアを組み、互いの言語学習を助け合う活動である。本稿は、タンデム学習におけるテキストの読み上げ活動に着目し、会話の構造・順番の構築及び参加者の認識変化について、会話分析の手法を用い、分析と考察を行うものである。「ZOOMミーティング」というWeb会議のアプリケーションを利用しタンデム学習を行う参加者1ペアと、対面でタンデム学習を行う参加者1ペアの録音・録画約19時間のデータを分析した。その結果、次の3点が明らかになった:①タンデム学習におけるテキストの読み上げ活動は「読み上げ-読み方の訂正-意味の説明」という構造を有し、協働的に行われる活動である。②読み方の訂正と意味の説明において、学習者は自己訂正・説明要求を通してある程度知っているという認識的スタンスを示すことが見られ、パートナーは学習者の認識状況に合わせて読み方を訂正・意味を説明することが見られる。③読み方の訂正と意味の説明の後にそれに関する話題展開が見られる。語の内部構造に関して確認要求する・漢語を取り入れ和語を説明するなどのことから、会話参加者は多様な角度からことばを理解しようと言語学習を行っていることが窺える。
収録刊行物
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- 阪大日本語研究
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阪大日本語研究 35 57-85, 2023-02
大阪大学大学院人文学研究科基盤日本語学講座
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050018218946306176
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- NII書誌ID
- AN10106606
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- HANDLE
- 11094/91047
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- NDL書誌ID
- 032804097
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- ISSN
- 09162135
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL