関西若年層のカジュアル談話にみるスタイル切換え : 首都圏移住者を例に

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書誌事項

タイトル別名
  • Style-Shifting of Kansai Speakers in Casual Situation : Focusing on youth who relocated to the Tokyo metro area
  • カンサイ　ジャクネン　ソウ　ノ　カジュアル　ダンワ　ニ　ミル　スタイル　キリカエ　シュトケン　イジュウシャ　ヲ　レイニ

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説明

本稿では首都圏に移住した関西若年層（3名、20-21歳）を対象に、出身地域の異なる友人と同じ友人の2人をそれぞれ相手にしたカジュアル場面での文法項目の切換えの実態について、合計約6 時間分の談話資料をもとに明らかにした。はじめに各話者の運用に注目し、対他地域出身者場面と対同郷出身者場面で使用形式が明確に異なるタイプの切換えを行っていること、対他地域出身者場面により配慮した運用となっていることを述べた。そしてこれらが従来の関西方言話者の運用特徴とは異なることを指摘した。次に個々の場面での運用に注目し、対他地域出身者場面では東京語形を、対同郷出身者場面では伝統的な関西方言形を、各場面の対者と同等以上に用いていることを述べた。そしてこうした話者自身が置かれている場面の特性を顕著に表した言語形式の選択が、移住者に特有の運用の在り方である可能性を指摘した。

収録刊行物

  • 阪大日本語研究

    阪大日本語研究 32 37-61, 2020-02

    大阪大学大学院文学研究科日本語学講座

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