子育て期にある女性の「自分の時間」と「精神的健康」の関係

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タイトル別名
  • The relationship between “me time” and “mental health” for women who are raising children

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抄録

子育て期にある女性が「自分の時間」を持っていることは精神的健康に寄与するか否かを明らかにするために、3 ~ 4か月検診受診児の母親776名を対象に自記式質問紙調査を実施した。分析対象は、153名(有効回答率19.7%)であった。自分の時間の平均値は、平日2.4±1.64時間、休日2.4±2.04時間であった。自分の時間の満足度は、満足群54.3%、不満足群45.7%であった。精神的健康度は、健康群61.4%、不健康群38.6%であった。健康群と不健康群の自分の時間の平均値には違いがみられなかったが、満足群は不満足群よりも精神的健康度が高かった。以上より、子育て期にある女性が「量」ではなく「質(主観)」に満足できる時間をもつことが、精神的健康に寄与することが明らかとなった。女性が充実した自分の時間をもてるためには、夫や家族、社会資源の活用など、具体的に提案することが有効だと示唆された。

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