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Abstract
本稿は、本学日本語・日本文化教育センターにおいて、2023年度春学期に行った「日本語基礎」の授業実践報告である。本学にも英語のみで卒業が可能なコースがあるように、日本語習得を留学の第一目的としない留学生が増加している。「日本語基礎」は、このような日本語習得を第一の目的としないゼロ初級レベルの学習者を対象とし、日本の生活に慣れること、日本語学習意欲を高めることを授業の目的としたクラスである。これまで、初級レベルの授業は文法積み上げ式中心であったが、「日本語基礎」では、新たな試みとして、授業内で活動に特化した「活動授業」の時間を設け、教師以外の日本語母語話者とかかわるビジターセッションを含んだ活動を行った。当初、教師は日本に慣れるために必要なサバイバル・ジャパニーズが学習者にとって必要であると考えていたが、活動授業の中で、学習者は大学内の日常生活でも、寮生活においても日本語を使用しないで生活できることが分かった。また、学期末に実施される授業アンケートの結果、活動の授業で学んだ日本語を実際に使用することが、学習者の日本語学習意欲を高める要素となったことが分かった。
Journal
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- 創大教育研究
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創大教育研究 (33), 91-95, 2024-03-16
創価大学教育学部編集委員会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050018285204772480
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- NII Book ID
- AN10471893
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- HANDLE
- 10911/0002000221
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- ISSN
- 21851395
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB