空中超音波ドプラシステムを用いた新規尿流測定装置の開発とその有用性

書誌事項

タイトル別名
  • The Development and Utility of New Uroflowmetry Measurement by Wearable Airborne Ultrasound Doppler System
  • クウチュウ チョウオンパ ドプラ システム オ モチイタ シンキ ニョウリュウ ソクテイ ソウチ ノ カイハツ ト ソノ ユウヨウセイ

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説明

非接触間接計測方式として、空中超音波continuous wave(CW)ドプラシステムを用いた新規UFM装置の試作品を試みた。一般成人健常者22名(男性16名、女性6名)を対象に、本装置試作品による測定を延べ31回実施した。CWドプラ信号波形、スペクトログラムが示され、横軸全長は25秒、スペクトログラムの縦軸は700Hzドプラ偏移であった。このスペクトログラムの原画像の明暗を反転した画像のコントラストを調節し、スペクトログラムが強調される部分の尾根道を同定することで、従来型UFMの波形と同様の形状が得られた。通常UFMで使用される排尿量、最大尿流量などに相当する定量的数値は本装置試作品では推定値に過ぎず絶対値としての解析には至っていない。本装置の原理や技術はマイクロ波、ミリ波まで含めると無数の類似先例であるが、被検者が保持ないし装着するセンサおよび支援電子システムという発想はいまだかつてなく、研究の最大の特徴かつ新規性である。現段階で臨床応用するレベルに達していないが、今後の発展によりウロダイナミクス検査を大きく変革する可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 58 (9), 465-469, 2012-09-01

    泌尿器科紀要刊行会

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