成人看護学における慢性看護演習にセルフモニタリングを取り入れた教育プログラムの検討

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of an Educational Program Incorporating Self-monitoring in an Adult Nursing Seminar

抄録

目的: 成人看護学における慢性看護演習に、セルフモニタリングを取り入れた教育プログラムの効果を明らかにする。 方法: セルフモニタリングの体験に関する事前レポートをもとにA 群(患者理解ができた)B 群(患者理解ができていない)に分け、事後レポートを患者理解や患者教育の際の指導のポイントに関連した記述を抽出し質的記述的に分析した。対象は都内の4 年制看護学部の成人看護学における慢性看護演習を2023 年に履修した3 年次生100 名とした。 結果: セルフモニタリングを取り入れた教育プログラムを受講することによって、患者教育における患者理解や支援のポイントを学修していた。A・B 群の患者理解の視点では【継続の困難さ】や【生活スタイルの変化】等5 つのカテゴリー、A 群のみ【食事療法への不安】が抽出され、患者指導のポイントとしては、A・B 群共に【小さなことから始める】や【生活に寄り添う】等7 つのカテゴリーが抽出され、A 群のみ【患者の思いを理解する】というカテゴリーが抽出された。 考察: セルフモニタリングを通した患者体験により、患者理解に繋がった学生はグループワークや講義などにより、患者理解が深まり患者教育における指導のポイントを考えられることができた。このことから、教育方法としての効果が示唆された。

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