「通年型カーリング場」の完成を契機とした「カーリング授業」導入の経緯 ~稚内市内公立学校校長へのインタビュー調査から~
抄録
中学校学習指導要領「保健体育科」(平成29年告示)では,「自然と関わりの深いスキー,スケートや水辺の活動などの指導については,学校や地域の実態に応じて積極的に行うことに留意するものとする」とされる.この指針を踏まえて,本稿において事例とする北海道稚内市内の小,中,高の各学校では,スキー授業を実施することが慣例とされていた. ところが2020年5月,稚内市に「通年型」のカーリング場が完成したことを契機に,市内の多くの学校では「スキー授業から,カーリング授業への転換」が見られた.しかしながら,この転換の経緯については,稚内市内においても十分な説明ができる者や,書面等による記録がほとんど残されてない. そこで本稿では,稚内市内でなぜ「スキー授業からカーリング授業への転換」が見られたのかという問いを,当時の経緯を知る校長Z先生へのインタビュー調査から検討し,今後の基礎資料とすることを目的とする.
収録刊行物
-
- 育英館大学紀要
-
育英館大学紀要 1 (2), 89-102, 2024-03-31
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050018351907546496
-
- ISSN
- 27586650
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB