音響データ収集による機器異常検知のためのデータ分析及び可視化手法

書誌事項

タイトル別名
  • Data Analysis and Visualization Method for Equipment Anomaly Detection by Using Acoustic Data

この論文をさがす

抄録

一般的な設備機器の手動点検においては,労働力や時間,人件費といった多くの課題がある.これに加え,点検と故障のタイミングのずれは適切なメンテナンスを困難にすることから,設備の安定的な運用に悪影響を及ぼす可能性がある.本研究では,このような課題を解決するために,変電所の油圧ポンプを対象として機器の駆動音を長期的に録音し,そのデータを可視化するシステムを開発する.また,同時に油圧ポンプの駆動時間と気象データの相関を分析し,その結果から安全な駆動時間範囲や故障の予兆を判断できるか検証する.これにより,設備機器の安定的な運用に寄与し,手動点検に依存せずに適切なメンテナンスを実現する手段を提供する.本システムの有効性を評価するため,11 台の油圧ポンプを対象にデータ収集,分析,そして可視化までの一連の動作を検証し,相関分析,線形回帰分析,残差分析の結果から機器の駆動安全範囲を推定した.

電子情報通信学会 インターネットアーキテクチャ研究会(IA), 2024年3月12日-14日, 宮古島市未来創造センター

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ