旧制中学校に勤務した外国人英語講師による日本研究の類型化の試み ―西日本地方勤務経験者を対象として―

書誌事項

タイトル別名
  • Native English Teachers at Pre-war Middle Schools and their Japanese Studies : Focusing on the western Japan region

抄録

筆者は戦前の旧制中学校の外国人講師に関する研究を行っている。その主な研究目的は,外国人講師に関しては,日本の中学生に教えた後の講師本人のキャリア形成を明らかにすることである。 本研究では,戦前の中学校で外国人英語講師として働いた経験をもとに,その後日本文化等に興味関心を抱き,日本研究者になった例を紹介したいと考えている。筆者のこれまでの研究から予想以上にそういった外国人講師は多いと判断し,紙面の都合上今回は表題の通り,西日本の中学校に勤務した経験のある外国人講師7人を研究対象とすることにした。 来日の経緯,在日年数,日本研究の分野の三点から分析を行い以下のような結果となった。 ①YMCAによる派遣がきっかけで日本に興味を持ち日本研究を始めることになった外国人英語講師がいる。 ②日本研究者のほとんどは,10年以上の滞在である。 ③外国人英語講師にとって興味関心の中心は,日本文学や仏教等の宗教である。

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