看護学科臨地実習におけるヒヤリ・ハット体験の傾向と指導内容の検討 : 2020年度~2022年度のヒヤリ・ハット体験報告書の分析から

書誌事項

タイトル別名
  • Trends in nursing studentsʼ near-miss experiences and the instructional content in clinical practices : An analysis of near-miss experience reports from 2020-2022
  • カンゴ ガッカ リンチ ジッシュウ ニオケル ヒヤリ・ハット タイケン ノ ケイコウ ト シドウ ナイヨウ ノ ケントウ : 2020 ネンド~2022 ネンド ノ ヒヤリ・ハット タイケン ホウコクショ ノ ブンセキ カラ

抄録

目的:2020年度~2022年度の看護学科臨地実習におけるヒヤリ・ハット体験の実態を報告し、本学科学生への指導内容を検討することである。 方法:2020年度~2022年度の本学科臨地実習において提出されたヒヤリ・ハット体験報告を項目ごとに数量化データとして扱った。また、ヒヤリ・ハット体験内容については、内容分析を行った。 結果:2020年度~2022年度の3年間において、最も多く発生したヒヤリ・ハットは「情報管理」に関する項目で、次いで日常生活援助に該当する4項目であった。ヒヤリ・ハットの要因として最も多かったのは、「確認不足」であり、「自己判断」、「認識不足」・「注意不足」と続いた。 結論:2020年度~2022年度の本学科臨地実習におけるヒヤリ・ハット体験の実態の分析から、実習前だけではなく、実習中にも繰り返し指導をしていくことや臨地実習という貴重な経験をふまえた医療安全教育が必要である。また、当事者である学生自身だけの問題としてではなく、背景や環境、他者との関係性にまで目を向けて、ヒヤリ・ハット体験を振り返ることが重要である。

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