北條民雄「いのちの初夜」のモノローグ : よみがえる「ハンセン病文学」の真実

書誌事項

タイトル別名
  • ホウジョウ タミオ 「 イノチ ノ ショヤ 」 ノ モノローグ : ヨミガエル 「 ハンセンビョウ ブンガク 」 ノ シンジツ
  • Monologue of Tamio Hōjō "Inochi no Shoya(First Night of Life" : The Truth of the Evival of "Leprosy Literature"

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抄録

本稿では早世した北條民雄の代表作「いのちの初夜」をとりあげ、そこに描かれたハンセン病の真実、生きる生命のありかを論じた。また川端康成との稀有な出会いにより、文学への意志をかためる北條の再生への祈り、差別や隔離との闘いから浄化される魂について、作品にあらわれる表現の特質についても考察した。さらに、近年の北條民雄研究の現状、ハンセン病文学の文学史における位置を明らかにし、現在もなお感染症患者に対して生き続ける偏見、差別を克服するための認識を論じた。

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