レルベアでも残存する喘息患者の「昼間の咳」に対するテリルジーの効果 日中の症状の改善と末梢気道閉塞の改善について
この論文をさがす
説明
type:Article
【目的】喘息患者において,ICS/LABAで夜間症状が治まっても,気温の変化,運動時,会話時などに起こる日中の咳,痰,喘鳴が続く例がしばしば見られ,コロナ禍では特に問題視されていた.LAMAには咳感受性を低減する作用があるとされており,SITT(ICS/LABA/LAMA)に変更することによって「昼間の咳」が改善するかどうかを検討した.【方法・対象】ICS/LABAのレルベアから同一デバイスのICS/LABA/LAMAであるテリルジーに変更することによって,昼間の咳や日中の症状が改善した患者の率を調べ,肺機能とACTが改善するか検討した.【結果】38例において,ICSが等量のレルベアからテリルジーへ切り替えたところ,咳などの昼間の症状は23例で消失,8例で改善し,有効率は82%(31/38)であった.有効であった31例中,切り替え前後で比較することができた例では,%FEV1.0,%MMEF,ACTも有意に上昇した.5%以上の改善が見られた例は%FEV1.0では25%にすぎなかったが,%MMEFでは68%に達した.【結語】咳をはじめとする日中の症状に対し,レルベアからテルリジーへの変更が有効であった.日中の症状が改善した例では末梢気道閉塞の改善が顕著であった.
identifier:1342-7520
identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/3017
収録刊行物
-
- 三菱京都病院医学総合雑誌
-
三菱京都病院医学総合雑誌 30 (*), 13-16, 2024-02
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050018594841667712
-
- ISSN
- 13427520
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB