学校教育時代における強い精神的葛藤の経験とレジリエンスの支援に関する予備的調査

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  • Preliminary Investigation on the Experience of Strong Psychological Conflicts during School Education and Support for Resilience

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抄録

学校において課題となる「心の健康問題」とは子どもの問題行動の原因となる心理・社会・医学的病理をさすのに対し、保健室来室理由として多い「心の問題」はその時々で子どもが自覚する、または自覚しない心理的負荷のありようとして区別されると考える。しかし、これらは関連するものの、時に不明確な区別のまま使用されているように思われる。我々は学齢期の子どもにおける「心の問題」とその克服にむけた支援の在り方を検討することを目的として予備調査を行った。学齢期において、「心の問題」と認識するものを経験した者は約77% となっており、その辛さのレベルは校種が進むにつれて相当に高いものになることが示された。一方で、生活上の支障は相対的に低い値を示しており、「心の問題」が生活上の変化を伴わない可能性が推察された。そのため子どもの詳細な「心の問題」の在り方について調査する必要があると考えられた。

identifier:http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/handle/11173/3877

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