The Geopolitical and Cultural Features of Women’s Diaspora: The Case of Ireland and Okinawa in the Late 19th and Early 20th Centuries

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抄録

人類は古来より植民地化,貿易,奴隷制,貧困からの脱出,亡命など、さまざまな理由で住み慣れた土地を移動してきた.時として新しい植民地や国が設立されることもあった.近年の移動は,若い男性が主で,彼らはより大胆に遠くに冒険するというリスクを負いつつ挑戦してきた.沖縄では20世紀初頭から,多くの若い男性がより高い賃金を稼ぎ,出移民国で家を購入し,妻や家族を呼び寄せ,母国の親戚へお金を送金するなどの野望や社会的成功を期待して海外に移動した.  一方,アイルランドでは同じ時期に祖国を離れる人々の性別構成は,通常の傾向とは異なり,女性が多い傾向にあった.19世紀後半,アイルランド人女性の大移動があった.まずオーストラリアに4,000人以上の10代の少女が送られた.その後,サービス産業の雇用のために米国に流出した.海外に移動する際,沖縄の女性は家族の呼び寄せが主であるのに対して,アイルランドの女性は比較的家族から独立していた.即ち社会的背景,移動の順序,ホスト国での役割に違いがあった.ホスト国のコミュニティネットワークの影響力の拡大とともに,ジェンダーに関するこれらの背景 を考慮する必要がある.

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