ホウ素中性子捕捉療法の治療効果予測モデルの開発

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タイトル別名
  • Model development for estimating effects of boron neutron capture therapy
  • ホウソ チュウセイシ ホソク リョウホウ ノ チリョウ コウカ ヨソク モデル ノ カイハツ

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ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy、BNCT)は、「腫瘍細胞選択的にホウ素薬剤を集積させ、10Bと熱中性子の核反応から生成される短飛程のα線やLiイオンを利用して、腫瘍細胞に効率的に線量を集中させる」という放射線治療であり、近年開発された加速器型中性子線源の登場により、将来、数多くの医療施設に普及すると期待される。加速器型BNCTでは、静脈注射によってホウ素薬剤を腫瘍部に取り込ませた後、比較的長い時間をかけて中性子線照射を行うため、照射中の腫瘍部ホウ素濃度分布が時空間的に不均一に変化する。したがって、核反応という物理学的な特性と、ホウ素薬剤の取り込みに係る薬理学・生物学的な特性が加速器型BNCTの治療効果に影響すると考えられるが、現在、このような特徴を考慮した数理モデルは開発途上にある。本稿では加速器型BNCT治療効果予測モデルの開発経緯と将来展望について概説する。

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