COVID-19 後における訪日客受入意識の変容と規定因 -観光地域住民の健康被害回避意識に着目して-

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タイトル別名
  • The Transformation of Receptiveness to Visitors in Japan Post- COVID-19 and its Determining Factors :Focusing on the Health Risk Avoidance Awareness of Residents in Tourist Areas
  • COVID-19 ゴ ニ オケル ホウニチキャク ウケイレ イシキ ノ ヘンヨウ ト キテイイン : カンコウ チイキ ジュウミン ノ ケンコウ ヒガイ カイヒ イシキ ニ チャクモク シテ

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説明

本研究は COVID-19 の蔓延による観光地域住民の訪日客に対する意識的な変化を把握するとともに、その変化の規定要因を解明し、地域におけるインバウンド観光の継続的な推進に向けて地域住民への支援策を思索することを目的とする。京都府伊根町において全世帯を対象にアンケート調査を実施した。住民回答を分析した結果、COVID-19 の流行期間中に健康被害を回避する意識が高まり、COVID-19 後もその意識が高い水準で維持され、COVID-19 前の水準に戻らないと確認できた。地域住民が感染防止策を求める姿勢が強まり、COVID-19 によるパンデミックの影響は長引く可能性があり、今後、観光地域住民が長期的に適応すると示唆する。そして、観光エリアに住む住民は感染予防に関して特に敏感であり、その影響が訪日客への姿勢に影響を与えている。そこから、長期的な視野を持ち、住民への感染予防意識を高めながら、住民に対して、感染リスク軽減のための行動や訪日客への対応方法についての情報提供や教育プログラムを提供し、協力を呼びかけることが有効であり、リスク・コミュニケーションを行い、地域住民と観光業者、地方自治体の対話と協力を強化すべきであると提言した。

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