水田における堆肥連用が土壌化学性と水稲収量に与える影響

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  • スイデン ニ オケル タイヒ レンヨウ ガ ドジョウ カガクセイ ト スイトウ シュウリョウ ニ アタエル エイキョウ

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県内に広く分布する河成沖積の礫質土壌水田において,稲わら牛糞堆肥46年,牛糞バーク堆肥24年の施用が,土壌化学性や水稲の収量に与える影響を調査した。堆肥の連用により,腐植やCEC,交換性塩基や可給態養分は,施用量や成分量に応じて高まることが認められた。収量については,稲わら牛糞堆肥を連用すると,0.5t/10a/年では6年目,1.5t/10a/年では初年目から,化学肥料区より1割程度高く推移したが,1.5t/10aを連用した区では籾数過多となり,千粒重と登熟歩合が低下した。以上のことから,地力の維持および収量の安定化を図るためには,0.5t/10a程度の堆肥を連年施用する方法が望ましく,短期的に地力を高める場合は,1.5t/10a程度を数年継続し,以降0.5t程度を連用する方法が良いと考えられる。

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