島根県内のアスパラガス産地における栽培技術・作業上の課題と対応方策

書誌事項

タイトル別名
  • シマネ ケンナイ ノ アスパラガス サンチ ニ オケル サイバイ ギジュツ ・ サギョウ ジョウ ノ カダイ ト タイオウ ホウサク

この論文をさがす

説明

島根県内のアスパラガス産地であるA産地への栽培技術・作業上の課題に関するアンケートおよび聞き取り調査結果より明らかになった点は以下のとおりである。(1)各作業の重視度と達成度の関係をみると,「曲がり,へん平,先細りなどの異常茎が増えたら立茎する」「耕うんなどにより物理性を適正にする」「土壌分析を行い,化学性を改良する」といった項目については重視度が高い割に達成度が低いため,改善を要する項目と言える。(2)収量基準値以上のグループの方が基準値未満のグループと比較して,肥培管理,病害虫防除,土づくりの重視度または達成度が高い。(3)A産地の収量向上のためには,防除暦の徹底と病害虫初発時の早期防除の実施,肥料分を有効化させることのできる肥培管理,高畝栽培の土壌改良方法の確立,A産地に合った立茎開始時期の判断基準の統一・立茎方法の技術確立が必要である。(4)重視度と負担の度合いの高い収穫,病害虫防除については作業改善と省力化,収穫については併せて労働力の補完が求められると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ