書誌事項
- タイトル別名
-
- フランス ニ オケル エリート シュギ
- Elitism in France
この論文をさがす
説明
フランスを特徴づけるものの1つに、エリート官僚による支配がある。これは、絶対王政時代にすでに完成していたものであるが、ナポレオンによって強化された。フランスにおけるエリートの選抜は初等教育段階から始まり、リセの準備学級、グランゼコールで頂点に達する。グランゼコールの中でもエコール・ポリテクニクとENAは政財界に対する影響力という点では絶大であり、高級官僚から、ある者は政界に進出し、ある者は経済界に天下る。エリート支配に対しては、さまざまな批判が存在するが、結局のところ、フランス人はエリートの必要性を感じており、これを受け入れていることがわかる。特に政治・外交面では、エリートが存分に力を発揮している。一方、経済面では問題も多い。今後のフランスの発展は、経済面におけるエリート官僚支配の欠点を克服できるかどうかにかかっている。なお、日本は、政治エリートの養成については、フランスを大いに見習うべきである。
収録刊行物
-
- 奈良大学紀要
-
奈良大学紀要 (35), 13-32, 2007-03-01
奈良大学
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050019058225692032
-
- NII論文ID
- 120002662257
-
- NII書誌ID
- AN00181569
-
- NDL書誌ID
- 8766456
-
- ISSN
- 03892204
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles