戦時下の千葉県における医療社会事業政策の展開

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Medical and Social Work Policies in Chiba Prefecture during Wartime
  • センジカ ノ チバケン ニオケル イリョウ シャカイ ジギョウ セイサク ノ テンカイ

この論文をさがす

説明

今回,戦時下の千葉県における医療社会事業の取り組みについて文献研究を行った。戦時下では,疾病などによる貧困対策や健兵強兵対策が急務となっていた。その中で,方面委員による事業の活発化と昭和13年4月に公布された国民健康保険法に基づき,国保組合,または,産業組合の代行による国保事業が展開され,医療社会事業が大きく展開されていった。千葉県においては,独自に無医村または医師不足地区にて保健指導を行う為,「社会保健婦」の養成を行った。「社会保健婦」の養成と国保組合や拠点などに配置を行ったことで,国保組合の設置,保健施設が発達し,母子相談や支援が拡大した。救貧,防貧のみならず,予防を中心として,地域住民とともに地域における保健・医療・社会福祉の提供体制が整備されたことがわかった。

論文

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ