森林総合研究所構内で採取されたタカサゴキララマダニAmblyomma testudinariumの報告

書誌事項

タイトル別名
  • シンリン ソウゴウ ケンキュウジョ コウナイ デ サイシュ サレタ タカサゴキララマダニ Amblyomma testudinarium ノ ホウコク

この論文をさがす

説明

2022年5月および6月に、つくば市の森林総合研究所構内で旗振り法によるマダニ採取を行ったところ、キチマダニ、フタトゲチマダニ、アカコッコマダニ、タカサゴキララマダニが採取された。地域内の野生動物宿主相がシカやイノシシなどの大型動物を欠くことから、小・中型野生動物や野鳥をよく利用するキチマダニ、フタトゲチマダニ、アカコッコマダニは所内外を出入りする野生鳥獣によって運ばれていると考えられる。しかし、タカサゴキララマダニはイノシシが生息する地域によく分布する。さらに、本種の幼若期は人体刺症例が多い。これらのことからタカサゴキララマダニが構内に侵入した経路として、構内に出入りする小・中型野生動物によって持ち込まれた可能性とともに、イノシシの生息地で作業した人の衣類や機材に紛れて侵入した可能性を考慮しなければならない。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ