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タイトル別名
  • インフレ ト ネンキン サイム シサン ウンヨウ
  • Pension Liability and Investment for Inflation-Adjusted Benefits

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説明

企業年金においては一般的に, 明文化されているか裁量によるかはともかく, 給付額がインフレにスライドして増加される. しかし, 年金債務の認識では, こうした増加の可能性はほとんど考慮されておらず, そのため現在行われている年金ALMや資産運用は必ずしも適切ではないのではないかと推測される. 本稿では, インフレスライドを勘案した年金債務の把握を示すとともに, それを前提とした年金ALMモデルを構築し, 最適な資産運用を検討する. 年金債務にインフレリスクを導入すると, たとえ株式には長期的にインフレヘッジ性があるとしても, それ以外のリスクが大きいため, 債券と株式という既存の資産だけでALMを行うことは難しい. 年金のインフレリスクをヘッジするためには, インフレリンク債の導入が不可欠である.

収録刊行物

  • 横浜経営研究

    横浜経営研究 22 (2/3), 69-92, 2001-12-15

    横浜国立大学経営学会

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