リンパ浮腫未発症の乳がん術後患者におけるリンパ浮腫予防行動の実態

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書誌事項

タイトル別名
  • リンパ フシュ ミハッショウ ノ ニュウガン ジュツゴ カンジャ ニ オケル リンパ フシュ ヨボウ コウドウ ノ ジッタイ
  • リンパ浮腫未発症の乳がん術後患者のリンパ浮腫予防行動の実態
  • Actual condition of lymphedema prevention behavior of postoperative breast cancer patients without lymphedema

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説明

本研究では,リンパ浮腫未発症の乳がん術後患者におけるリンパ浮腫予防行動の実態調査を行った.対象者は乳房部分切除および腋窩リンパ節郭清を行った乳がん術後患者で,現在外来通院中のリンパ浮腫未発症患者40名に構成的質問紙調査と,その内の21名に面接調査を実施した.結果,リンパ浮腫に関する知識の「リンパ浮腫の病因」,「リンパ浮腫の治療」,「リンパ浮腫の改善方法」,「生活上の注意」,「リンパ浮腫をみた経験」の知識に関して知っているかどうかにより「リンパ浮腫予防法実施状況」で有意差が認められ,継続できるか否かに差があることが示された.また,「リンパ浮腫予防法の数」との間でも有意差が認められ,知識に関して知っているかどうかにより予防法の数に差があることが示された.リンパ浮腫に対する認識および予防行動に対する認識において,それぞれ4つのカテゴリーが抽出された.以上の結果より,未発症患者であるからこそ,自身の体に関心を向け継続していく力をいかにつけていくことが重要となる.そのためにも,患者が体験する日常生活の中から予防法を考案していくことや,実感を伴いながら,知識を意味づけられる予防行動に関する指導を考案していくことが継続の支援に必要である.

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