看護系大学に勤務する新人教員の教育・研究活動に対する悩み

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タイトル別名
  • カンゴケイ ダイガク ニ キンム スル シンジン キョウイン ノ キョウイク ケンキュウ カツドウ ニ タイスル ナヤミ
  • Trouble to education and research activities of rookie faculty member who work in the 4 year university nursing program
  • 新人教員の教育・研究活動に対する悩み

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説明

本研究の目的は,新人教員が認識している教育および研究活動に対する悩みを明らかにすることである. 調査対象は,全国の看護系大学に勤務する新人教員とした.調査方法は,郵送による自由記載方式の質問紙調査である.倫理的配慮として,調査の趣旨,守秘義務および調査目的以外の使用,個人情報等の保護を調査依頼文で説明し,調査に同意を得られた場合に記入後,返送してもらった.69名から回答があり,平均年齢31.7歳であった.分析は,教育および研究活動に対する悩みが記載されている文章を対象とした.記載内容については,文章単位とし,意味内容の類似性に従いカテゴリ化し,タイトルをつけた.分析の結果,カテゴリは20抽出した.≪教育活動に対する悩み≫6カテゴリ,≪実習に対する悩み≫8カテゴリ,≪研究活動に対する悩み≫6カテゴリに分類できた.教育活動では,講義,演習,実習に関わらず教育方法や指導方法などの具体的な方法に関する悩みを抱えていた.またそれ以外に,上司などとの関係の悩みがあった.研究活動では,研究方法に関するものが最も多く,不本位な研究を行うこと,研究者としての経験および力不足に関する悩みが上位を占めた. 新人教員は,教育・研究活動を行うための具体的な方法に自信がみられなかった.また上司との関係や関係機関との調整と,教育・研究の両方の役割を担う者としての経験不足と力不足に悩んでいることが推察された.それらを視野に入れた支援の必要性が示唆された.

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