地域住民の精神障害関連の行事への参加と精神障害者に対する意識調査

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書誌事項

タイトル別名
  • チイキ ジュウミン ノ セイシン ショウガイ カンレン ノ ギョウジ エノ サンカ ト セイシン ショウガイシャ ニ タイスル イシキ チョウサ
  • Survey on community resident’s experiential knowledge of mental disorders and reaction to people with mental disorders
  • 住民の精神障害者に対する意識調査

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説明

精神障害者が地域で生活するためには地域住民の理解と協力が不可欠である.精神障害者が参加する行事への住民の参加度と精神障害者に対する意識に加え,彼らとのつきあい方との関係を明らかにし,さらに,それによって精神障害および精神障害者に対する理解を促進するための住民への啓発方法を検討することが本報告の目的である.A県のB保健所の管轄区域の住民600人を対象とした郵送法による質問紙調査を行った.回収率は48.8%(293人)であった.地域住民のなかで精神障害者が参加する行事に参加した経験のある人は,1)精神障害への認識度が高かった,2)精神障害者の社会復帰のために「何か役に立ちたい」と思っている人が多かった,一方で3)精神障害者の社会復帰への支援に,協力できないと回答した人は全回答者の1割しかいなかった.精神障害者が地域で生活するために必要なものは「地域住民の精神障害についての関心と理解そして精神障害者に対する支援である」と,住民自らが感じていた.住民を巻き込んだ体験的啓発活動の実践が,精神障害者に対する理解や支援を拡大させることになるということが示唆された.

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