A Simple Method for Observing Chloroplast Starch Granules in Leaves of Erigeron annuus

Bibliographic Information

Other Title
  • ヒメジョオンの葉を用いた葉緑体デンプンの観察法

Search this article

Description

中学校の光合成の学習では、植物細胞内の葉緑体に蓄積した同化デンプン粒をヨウ素で染色してから顕微鏡で観察する実験がよく行われる。実験の材料としてはオオカナダモがよく用いられるが、水草であるため、気孔などのような典型的な陸上植物の葉の構造を一緒に観察することは難しい。そこで本研究では、陸生の草本植物であるヒメジョオンやハルジオンの葉を用いて、葉緑体デンプンの簡単な観察法を検討した。その結果、エタノールと酢酸を3:1の割合で混合した固定液で葉を1晩以上固定・脱色してからヨウ素で染色することによって、切片を作らなくても、気孔などの構造と一緒に細胞内の葉緑体デンプンを観察できることが分かった。また、ヒメジョオンの葉の一部を遮光することによって、葉緑体デンプンの蓄積に対する光の影響を調べることもできた。さらにヒメジョオンの葉肉細胞を単離することによって、生きた状態の葉緑体を観察できることも示した。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top