はり師,きゅう師,あん摩・マッサージ・指圧師養成校学生における視覚障がい者との協働に対する意識

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  • ハリシ キュウシ アンマ マッサージ シアツシ ヨウセイコウ ガクセイ ニオケル シカク ショウガイシャ トノ キョウドウ ニ タイスル イシキ

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説明

【目的】本邦では,はり師,きゅう師,あん摩・マッサージ・指圧師(以下,あはき師)業は,視覚障がい者の職域として長い歴史がある。一方で晴眼者あはき師は有資格者の8割以上を占めているが,彼らの視覚障がいあはき師との協働に対する意識調査はこれまでに報告がない。視覚障がいあはき師と晴眼あはき師が協働する筑波技術大学保健科学部附属東西医学統合医療センター(以下,医療センター)で実習を受けたあはき師養成校学生を対象に,視覚障がい者との協働に対する意識等について調査した。【方法】医療センターで2023年度に実習を受けた学生(3校,1~3年生,計233名)を対象に,インターネットフォームを用いて視覚障がい者との協働に関するアンケート調査を行った。【結果】回収率は59.2%で,視覚障がいあはき師の存在を認知していた者は95.7%であった。 視覚障がいあはき師との協働について不安を感じている者は50.0% であり,そのうちの45.0%は視覚障がいあはき師と接することで「不安が解消した・どちらかといえば解消した」と回答した。また,全体の79.0%は視覚障がいサポートについて学ぶ意欲を示した。【考察】視覚障がいあはき師との協働について不安を感じていた学生は,視覚障がいあはき師と接することで一定の不安の解消が得られていた。また,視覚障がいサポートを学ぶ意欲があるものが多かったことから,医療センターとしてあはき養成校学生に対し視覚障がい者との協働の実際を発信していくこと,視覚障がいサポートの方法を紹介することなどで視覚障がいあはき師との協働に対する意識を変える可能性がある考える。【結語】学生は,視覚障がいあはき師との協働について半数が不安を感じていたが,医療センターの実習時に視覚障がいあはき師と接することで一定の不安の解消が得られた。また,彼らの多くに障がいサポートについて学ぶ意欲がみられた。

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