書誌事項
- タイトル別名
-
- Utilization of Management Resources by Professional Sports Clubs in Community Revitalization and Approaches to Resolving Dilemmas between Rights Business and Multi-Stakeholder Collaboration : A Case Study of Kashima City and Kashima Antlers
- スポーツ マチズクリ ニ オケル プロスポーツクラブ ノ ケンリ ビジネス ト タシュタイキョウドウ ノ アイダ ノ ジレンマ ト ソノ タイオウ ホウホウ : カシマシ ト カシマ アントラーズ ノ ケース スタディ
この論文をさがす
説明
本研究では,日本プロサッカーリーグに所属する鹿島アントラーズとフランチャイズ地域の自治体,企業・団体,市民等の多主体との関係に着目する。特に,2019年に株式会社メルカリが経営権を取得したことを契機に生じた,メルカリ・アントラーズ・鹿嶋市の関係とその進展に着目し,その中で生じてきた,スポーツまちづくりの新たな事業の実態やその成果を把握する。そして,プロクラブの既存の権利ビジネスとスポーツまちづくりを推進するための多主体との協働の間に生じうるジレンマへの対応方法を検討する。 鹿島アントラーズおよび鹿嶋市の関係者へのインタビュー調査の結果から,以下の3つの方法が,ジレンマを抑えるために有意義であることが示唆された。第1に,プロクラブが自治体と包括連携協定等を結び,自治体がプロクラブの経営資源を活用しやすい状況,ならびに,自治体がプロクラブのために活動を行いやすい状況を生み出す方法である。第2に,予め,スポーツまちづくりを推進するために協働する民間事業者のコミュニティを創る方法である。第3に,プロクラブがまちづくりを目的とする別法人を設置して,地域の多主体との協働を推進する方法である。
収録刊行物
-
- 拓殖大学経営経理研究
-
拓殖大学経営経理研究 126127 81-94, 2025-03-25
拓殖大学経営経理研究所