サードプレイス活動を通した保育人材養成の可能性―学生による振り返りシートを中心に―

書誌事項

タイトル別名
  • The potential for professional development in early childhood through Third Place activities : Focusing on university student reflection sheets
公開日
2026-03-31
資源種別
departmental bulletin paper
公開者
京都文教大学地域協働研究教育センター

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説明

本研究は、保育士養成課程の学生が地域の子どもと大人のためのサードプレイス活動に参画する意義を明らかにすることを目的とし、COVID-19 による保育現場や学校の閉鎖を契機として学生の実地体験喪失と地域の孤立という二重の問題に着目した。滋賀県大津市で「ちゃいるどビレッジ」を立ち上げて地域住民や学生有志と協働で場づくりを行い、地域の異なるコミュニティ特性を背景に、親子や高齢者の交流欲求や過疎地域のつながり形成といった地域ニーズが立ち上げ側の教育目的と合致して協働の場が生まれた。学生は従来の保育実習で得やすい子どもへの言葉かけやトラブル対応等の学びとは異なり、保育所理解や家庭・地域との連携といった実習では得難い領域を体験的に習得させる点で有意義であった。結果として学生の主体的な企画・運営・マネジメント・育成的関わりへの取り組みは、保育実習とは異なる実務的学びを促進しフィールドのエンパワーメントにも寄与し、学生は互恵的関係の中で地域支援の担い手としての資質を育んだ。総じてサードプレイス活動への学生参画は単なる実習代替ではなく、現行カリキュラムで得にくい実践的・協働的スキルや地域連携力、内省的学習の契機を提供して将来の保育士が地域の子育て支援に主体的に関わるための基盤形成に寄与し、将来的にはこうした実践経験を持つ保育者がサードプレイス的保育活動を所属機関で展開できる専門資質へと発展する可能性が示唆された。

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