M&Aにおける失敗リスクの研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on Risk Factors in Mergers and Acquisitions
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説明
これから本番を迎えるM&Aブームだが、そこには光の部分だけではなく相応に陰の部分が存在する。本稿では、M&Aに期待されているアービトラージ、シナジー効果、規模の経済性、市場支配力、リスク・コントロール等々のM&Aに期待されている効果を整理し、そのうえでそうした効果を減殺ないし消失させるリスク要因について、内的要因と外的要因に分けて検討を加える。 内的要因としては、経営陣の顧客へのコミットメントの低下、財務負担の重圧、組織と人的資源の問題を、また外的要因としては、顧客サイドの不確実性の増大、競合企業の侵襲、敵対的買収防衛策、規制や政策の急変をそれぞれとり上げて考察する。 最後に、M&Aは企業組織が急成長を遂げるための妙薬ではあるが、M&Aを通じて急成長を企図する企業は、本稿でとり上げた諸々のリスク要因にかんがみれば、今後、内的要因については「調整」を、外的要因については「対応Jを適切に図る必要に追られることになると結論づける。
収録刊行物
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- 九州情報大学研究論集
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九州情報大学研究論集 8 (1), 1-14, 2006-03-22
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282676640041088
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- NII書誌ID
- AA11371994
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- ISSN
- 13492780
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB