Four cases of the torsion of ovarian tumor over twenty weeks of gestation

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  • 妊娠20週以降に卵巣嚢腫茎捻転を起こした4症例の検討

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妊娠中の急性腹症は原因が多岐にわたり診断に苦慮することが多い。今回妊娠20週以降に卵巣嚢腫茎捻転をきたした4症例を経験したので報告する。発症時の妊娠週数は21週、31週、および2例が32週で、全例とも発症以前に卵巣嚢腫の指摘はなかった。症状は背部痛、下腹部痛、側腹部痛など部位が多彩であった。全例で超音波検査を施行し、その中の1例で虫垂炎を疑いCT検査を施行した。4例中3例は卵巣嚢腫茎捻転の診断で手術を行い、2例が成熟嚢胞性奇形腫、1例が内膜症性嚢胞の茎捻転であった。1例は超音波検査で卵巣嚢腫の指摘はなく、切迫早産、絨毛膜羊膜炎の診断で手術を行ったが、実際は正常卵巣の茎捻転であった。 妊娠中の卵巣嚢腫茎捻転は妊娠初期に起こりやすく、子宮が増大する妊娠20週以降ではその可能性は少ない。しかし、子宮の増大に伴い卵巣の位置が変化するため診断が困難な症例もあり、疑われる際には積極的に画像検査を行い診断すべきである。

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