秋田県内の日本語教室が抱える問題点について : アンケート調査(1997年,2013年)から

書誌事項

タイトル別名
  • アキタ ケンナイ ノ ニホンゴ キョウシツ ガ カカエル モンダイテン ニ ツイテ : アンケート チョウサ(1997ネン,2013ネン)カラ

この論文をさがす

説明

本稿では,1997年と2013年に秋田にほんごの会^<1)>が行った同一内容のアンケート調査の結果から,地域の日本語教室が抱える課題を探った。両年に共通して見られたものは,「欠席が多い,学習が継続しない,出入りが激しい」という授業運営に関するものと,「指導者不足,指導者の勉強の場の不足」という教える側に関するものであった。 2013年では, 国籍,在留資格,レベル,ニーズなどいろいろな面での多様性が見られた。 学習者数は1997年が331人,2013年が248人と減少しているが,国籍数では1997年は23か国,2013年では30か国と増加しており,より多くの国からの学習者が教室に来ている実態が明らかになった。 18年間の教室の変遷と明らかになった課題から,今後の地域の教室のあり方について,「多様性への対応」「日本語支援と生活支援」「多文化共生に向けて」の3点から考察した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ