菅江真澄の江戸期「胆沢郡徳岡田植踊」と豊作祈願芸能

書誌事項

タイトル別名
  • カンコウシンチョウ ノ エドキ 「 イサワグン トク オカ タウエヨウ 」 ト ホウサク キガン ゲイノウ
  • Isawagun-Tokuokataueodori in the Edo Era recorded by Sugae Masumi and a Study of Performing Arts to Wish for Good Harvests.
  • スガエ マスミ ノ エドキ イサワグン トクオカ タウエ オドリ ト ホウサク キガン ゲイノウ

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抄録

論文(Article)

はじめに 菅江真澄は三河国出身でのちに羽後国秋田に住み着いた江戸時代後期の旅行家・民俗研究家である。真澄は江戸期の東北各地の豊作祈願の芸能について詳細な説明文や写生図を残している。その中には伊達藩の「胆沢郡徳岡田植踊」(現岩手県奥州市胆沢区)をはじめ、八戸藩の「八戸田植踊」・「八戸田植唄」(現青森県八戸市)、南部藩の「田名部県田殖躍唄」・「田名部田植え唄」(現青森県むつ市田名部)などが記録されている。本稿ではこの中で特に「胆沢郡徳岡田植踊」の内容をもとに、現在の東北4県の田植踊りや八戸市周辺及び岩手県北部のえんぶりとの関連や相違点の比較分析を試みた。そのことを通して、「弥十郎」「藤九郎」「えぶり(えぶりすり)」の役柄などを含め江戸期以来の東北の豊作祈願芸能の全体構成を明らかにしようとしたものである。

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