教員養成課程における初等音楽科教育が果たすべく役割について : 学生の「音楽」教科に対する印象と「歌唱共通教材」の認知度についての調査を基に

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書誌事項

タイトル別名
  • The role of primary music education in a teacher training course : a survey of teacher trainees’ opinions on the subject of Music and their awareness of Standard Singing Teaching Materials
  • キョウイン ヨウセイ カテイ ニ オケル ショトウ オンガクカ キョウイク ガ ハタスベク ヤクワリ ニ ツイテ : ガクセイ ノ 「 オンガク 」 キョウカ ニ タイスル インショウ ト 「 カショウ キョウツウ キョウザイ 」 ノ ニンチド ニ ツイテ ノ チョウサ オ モト ニ

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説明

文部科学省より,平成32年4月1日より実施される新学習指導要領が告示された。本研究では,教員養成課程における学生の「音楽」教科を指導することへの印象と,「歌唱共通教材」の認知度についての調査を行い,それらを基に,教員養成課程における現在の小学校音楽科教育の課題と,不安や苦手意識を改善していく音楽教育の授業実践の在り方について考察する。対象は,本学の小学校教員免許を取得できる科目を履修した学生に限定し,質問紙法によって実施する。その結果,現在の学生においても「音楽」教科に対し,苦手意識と不安を抱いていることが示された。また,ピアノや歌唱といった技術面に関する不安だけでなく,授業展開や「音楽で何を学ばせれば良いのか」といった指導法や学びに関する不安を抱いている学生が,最も多いことが明らかとなった。近年,小学校教育では専科制度が推進されており,他教科に比べ技術的な専門性を必要とする音楽科において,専科教員の配置は非常に高い授業効果をもたらすことが期待されている。しかし現状は,すべての自治体が導入できているわけではなく,小学校教員には全科目の指導が原則的に求められている。本論文では,教員養成課程における学生や,現役の小学校教員の中でも苦手意識が強い科目と言われる「音楽」に対し,苦手意識を脱却できていないこの現状に警鐘を鳴らすべく,今後の音楽科教育が果たすべき役割と方向性を示唆していきたい。

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