周産期における骨盤底筋訓練の尿失禁症状に及ぼす影響の検討 : 出産後4・5か月時における尿失禁症状

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タイトル別名
  • Examinations of Influence to Give to an Incontinence of Urine Symptom of Pelvic floor Muscle Training in a Perinatal Period : It is an Incontinence of Urine Symptom in 4-5Months After the Birth
  • シュウサンキ ニ オケル コツバンテイキン クンレン ノ ニョウ シッキン ショウジョウ ニ オヨボス エイキョウ ノ ケントウ シュッサン ゴ 4 5カゲツジ ニ オケル ニョウ シッキン ショウジョウ

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抄録

本研究の目的は、出産後4・5か月時点の尿失禁症状と骨盤底筋訓練の実施状況及び諸要因との関連について明らかにすることである。対象者は出産後4・5か月の褥婦である。方法は無記名自記式質問紙により、尿失禁症状や骨盤底筋訓練の実施状況について調査を行なった。産後4か月以降も継続する尿失禁は、約3割認められQOLに影響を及ぼしていた。尿失禁に関連する要因は、児の出生時体重であった。骨盤底筋訓練の知識は少なく、さらに産後4か月時点まで訓練を継続することは困難な現状であった。出産後尿失禁の慢性化を防ぐための骨盤底筋訓練の普及は十分になされていない現状が明らかになった。また、妊娠中に訓練を開始した方が出産後から開始するよりも訓練の継続率が有意に高かった。以上から、骨盤底筋訓練の必要性の指導強化と妊娠中からの訓練の開始が継続率の向上につながることが示唆された。

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