道徳教育の歴史的考察(2) : 「道徳の時間」の特設から「特別の教科道徳」の成立へ

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タイトル別名
  • ドウトク キョウイク ノ レキシテキ コウサツ(2)「 ドウトク ノ ジカン 」 ノ トクセツ カラ 「 トクベツ ノ キョウカ ドウトク 」 ノ セイリツ エ
  • A Study of the History of Moral Education(2): From the Establishment of "the Class of Moral Education" to the Establishment of "the Special Subject, Moral Education"

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抄録

type:text

本稿では,わが国の戦後の道徳教育の歴史について概観する.わが国の戦後の道徳教育は,戦前の修身科を廃止し,新設された社会科を中心に,学校の教育活動全体を通じて行う「全面主義」として出発した.その後さまざまな経緯と議論を経て,「道徳」の時間が特設された.「道徳」の時間が特設された当初,反対運動があり,授業をどのように展開するか戸惑いもあったが,次第に教師はさまざまな取り組みを試み,指導理論も研究されていく.そして,学習指導要領における「道徳」の時間の変遷について見ていく.「道徳」の時間の特設から,60年ぶりに「特別の教科道徳」が設置されることになった.そこで「道徳科」の基本方針について考察する.「道徳科」が実施される時期になり,改めてわが国の道徳教育の歴史について考察し,学校における道徳教育の意義について検討するのが,本稿の目的である.

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