東京都伊豆大島産キョン(Muntiacus reevesi)の第一胃繊毛虫の種構成

書誌事項

タイトル別名
  • トウキョウト イズ オオシマサン キョン(Muntiacus reevesi)ノ ダイイチ イ センモウチュウ ノ タネ コウセイ
  • Ciliate protozoa from the rumens of Reeves's muntjac (Muntiacus reevesi) captured in Izu-ohshima Island of Tokyo Prefecture, Japan

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説明

東京都伊豆大島において、動物園から逸出して野生化しているキョン(偶蹄目反芻亜目シカ科)の繊毛虫種構成を明らかにするために、個体数管理のために捕獲された8頭の第一胃内容物を調査したところ、1属6種(Entodiniumdubardi,Ent.simplex,Ent.exiguum,Ent.ovinum,Ent.nanellum,Ent.parvum)の繊毛虫が検出され、これらの繊毛虫が伊豆大島のキョンに広く分布していることが示唆された。しかし、台湾での先行研究で見られたIsotrichidaeと中型のOphryoscolecidaeに属する種は見られなかった。これらのことは、伊豆大島では、動物園から逸出したキョンが十数頭であったために、創始者効果によってキョンの繊毛虫種構成が限定されたことを示していた。

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