ラット胸髄側角および前角における神経細胞核の計量組織学的研究 : 頭蓋内手術, 松果体除去および連続照明の影響

書誌事項

タイトル別名
  • A Quantitative Histological Study on Neuronal Cell Nuclei in Lateral and Ventral Horns of the Rat Spinal Cord : Effects of Intracranial Surgery, Pinealectomy and Continuous Lighting
  • ラット キョウズイ ソクカク ゼンカク ニオケル シンケイ サイボウカク ノ ケイリョウ ソシキガク

この論文をさがす

説明

松果体が第8,第11胸髄の側角および前角の神経細胞に影響を及ぼすかどうかを計量組織学的に検索した.総 計36匹の雄性ラットを正常群,頭蓋内手術(SX)群,松果体除去(PX)群,SX+連続照明(LL)群に分けた.第 8,第11胸髄の連続横断パラフィン切片を作成し,H-E染色を施した.コンピュータによる画像解析を行い,前角 および側角の神経細胞核断面の面積と直径を計測した.第8胸髄側角の神経細胞核断面の平均直径および面積はSX 群では正常群よりも小さく(P<0.001),PX群およびSX+LL群ではSX群に比べて大きかった(P<0.02,P< 0.001).第11胸髄側角では実験群間に差はなかった.前角の神経細胞はPX群およびSX+LL群でSX群よりも大 型核の出現率が高かった(P<0.05,P<0.01).これらの結果は脊髄の神経細胞核に対し松果体がSXと関連して影 響を及ぼし得ることを示す.

収録刊行物

  • 弘前医学

    弘前医学 51 (1), 15-26, 1999-08-31

    弘前大学医学部・弘前医学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ