伊藤東涯の朝鮮研究と『訓蒙字会』

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  • The Reserch on Ito Togai’s Choson Studies and “Kunmojikai”

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抄録

伊藤東涯は江戸時代に思想的画期をなした伊藤仁斎の息子である。従来父の思想の祖述者とみなされてきた東涯だが、その語学研究には独自の進展が見られる。東涯に『朝鮮諺文字母』というハングル研究があることはあまり知られていない。これはおそらく日本で最も早いハングル研究であろう。本稿では東涯の朝鮮語研究に焦点をあて、その研究方法と、それがどのように『名物六帖』などの字書や、『三韓紀略』などの朝鮮研究に生かされたのかを探る。これは仁斎以来三代にわたって受け継がれていった古義堂の学問の成立の歴史を明らかにするものでもある。

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