山梨県における工業立地と工業団地の地域的展開

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  • The Industrial Location and Regional Development of Industrial Parks in Yamanashi Prefecture
  • ヤマナシケン ニ オケル コウギョウ リッチ ト コウギョウ ダンチ ノ チイキテキ テンカイ

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筆者は、経済地理学の立場から、1956(昭和31)に制定された首都圏整備法によって設定された、都心より150圏内の都市開発区域内にある埼玉、千葉、栃木、茨城、群馬の5県について、工業立地と工業団地の展開を研究し、その成果を本学紀要27集(1993年)から毎年掲載してきた。今回は山梨県について同じ手法で実証的研究を行った。山梨県は、その周囲を山岳に囲まれた内陸県で、本州のほぼ中央に位置し、京浜工業地帯や東駿河湾、諏訪・松本などの工業地域に近いなど位置的には恵まれているが、交通上は隔絶され、平地に乏しく、工業用地が少ないために工業の発展は遅れていた。しかし、近年、中央自動車道の全線開通など、交通・運輸上の制約が改善され、県および市町村が積極的に工業団地を造成し、企業誘致に取り組んだため、県外から企業進出が相次ぎ、金属・機械・化学など近代工業の発展がみられた。

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