障害児の出生前診断の現状と問題点

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タイトル別名
  • The Current Problem in the Prenatal Diagnosis of Developmental Disorders from the Viewpoint of Bioethics
  • ショウガイジ ノ シュッセイゼン シンダン ノ ゲンジョウ ト モンダイテン

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説明

出生前診断が障害の早期発見・早期治療の理念から逸脱し,選択的人工妊娠中絶に結びついている現状に加えて,最近簡便な母体血清マーカー検査のマス・スクリーニング化が欧米各国,そして日本でも進行しつつある.本稿はこうした出生前診断をめぐるさまざまな問題を,倫理,優生思想,人工妊娠中絶の法的取扱い,胎児の親の自己決定権,カウンセリングの重要性,障害児養育の社会的サポート体制の整備の必要性などについて,一通りの展望と考察を行い,母体血清マーカー検査のマス・スクリーニング化への趨勢に対する警鐘を鳴らしたものである.

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