熊本保健科学大学における学生の喫煙に関する実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Survey on students’ smoking status at Kumamoto Health Science University
  • クマモト ホケン カガク ダイガク ニ オケル ガクセイ ノ キツエン ニ カンスル ジッタイ チョウサ

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説明

熊本保健科学大学(以下,本学)は,2008年から防煙対策のプロジェクトチーム(PJT)を発 足し,敷地内全面禁煙を達成するなど,喫煙の問題に積極的に取り組んできた。今回,本学に おけるさらなる喫煙対策と防煙教育の充実を目的に,無記名自記式調査にて本学に所属する学 部生1,479名を対象に喫煙に関する実態調査を行なった。調査の内容は1)回答者の属性,2) 喫煙の状況,3)禁煙に関する教育と知識,4)タバコと健康被害の認識,5)加濃式社会的 ニコチン依存度質問票の5項目に大別して行った。  その結果,有効回答数は1,201名(81.2%),全学生の喫煙率は2.5%(30名)であった。また, はじめて喫煙した年齢は「20歳」が26名(40.3%)と最も多く,次いで「10~15歳」(17.9%)で あった。さらに喫煙歴のある67名について分析したところ,喫煙のきっかけは,「友人の影響」 が最も多く,次いで「好奇心」,「同級生や先輩の影響」が多かった。  社会的には喫煙による影響の理解が広まりつつある中,友人関係や学生生活の影響で,喫煙 を始める学生が少なからず存在することが示唆された。今後は,タバコの実態や喫煙による影 響を伝える防煙教育に加え,本人を取り巻く環境も考慮した関わり方が重要であると考えられる。

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