逆行性経皮的腎瘻造設術が成功した1例

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タイトル別名
  • Retrograde percutaneous nephrostomy: a case report
  • ギャッコウセイ ケイヒテキ ジンロウ ゾウセツジュツ ガ セイコウシタ 1レイ

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抄録

79歳女。パーキンソン病で入院中, 尿路感染症を繰り返し, 抗菌治療を行っていた。腹部CT上右腎結石, 右水腎症を認め繰り返す尿路感染の原因と考えられるため治療のため入院した。寝たきりで発語はなくコミュニケーション不可, 胃瘻造設状態, 四肢関節は拘縮, 両下肢は股関節・膝関節で屈曲位で尿道バルーンカテーテル留置であった。発熱が生じ, ペントシリンの抗菌加療を開始した。右腎結石, 右水腎症が疑われドレナージが必要と思われたが患者が腹臥位になることが困難で順行性腎瘻はできず, 砕石位で右尿管カテーテルを右腎盂まで挿入した。更に砕石位で逆行性経皮的腎瘻造設術を施行した。作成した右腎瘻を利用して経皮的右腎結石砕石術を施行し, 尿管ステントを留置し, 術後2週間目に腎瘻造影で尿管の流れを確認した後右腎瘻を抜去して退院した。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (5), 297-299, 2007-05

    泌尿器科紀要刊行会

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