腹腔鏡下尿管切石術を施行した3例

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タイトル別名
  • Laparoscopic ureterolithotomy for ureteral calculi: three case reports
  • フククウキョウカ ニョウカン セッセキジュツ オ シコウシタ 3レイ

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抄録

腹腔鏡下尿管切石術を施行した3症例を報告した。症例1は73歳男, 症例2は34歳男, 症例3は34歳男で, 全例extracorporeal shock wave lithotripsy(ESWL), TUL等を施行されたが難治性であり, 切石術を希望していた。3例とも腹腔鏡下尿管切石術の適応とされるlarge stone, impacted stone, stone situated in the upper ureter or over the pelvic brimを満たしていた。症例1では結石は尿管と同側の腎盂内の2ヶ所にあり, 尿管結石摘除後にそのままポートから軟性尿管鏡を挿入し, 尿管切開部から腎盂内にアプローチした。鉗子で腎盂内の結石もそのまま摘出でき, 体位変換も必要なく, 尿管操作も容易であった。尿管切開は結石の直上で, 症例1ではスピッツメスの刃を持針器で把持して切開した。症例2, 3はロティキュレーターエンドミニシアーズを使用して, 尿管の切開を尿管と平行に行うことができた。この器具は2ヶ所で屈曲させることができ, 自由な方向から正確に切開可能であった。3例とも安全に手術を終え, 術後経過良好であった。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 54 (10), 661-664, 2008-10

    泌尿器科紀要刊行会

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