Epithelial inclusion cystと思われる女子傍尿道嚢胞の1例

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タイトル別名
  • A case of female paraurethral cyst diagnosed as epithelial inclusion cyst

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説明

症例は36歳女性で, 10年ほど前から外尿道口周囲の腫瘤に気付くも症状がなく放置していた.2年ほど前から腫瘤部の破裂, 白色液の排出, 疼痛がみられるようになり入院となった.画像所見等により傍尿道嚢胞の診断で嚢胞摘出術を施行した.嚢胞周囲剥離時に嚢胞壁を損傷し排膿がみられたが尿道との交通は認められなかった.摘出標本の病理組織学的所見では嚢胞壁は重層扁平上皮に被覆されており, 上皮下には軽度の単核細胞の浸潤が認められたが悪性所見はなく, epithelial inclusion cystと考えられた.術後経過は良好で術後9日目に退院し, その後再発はなく尿道狭窄や尿失禁といった合併症も認めていない.自験例は分娩等の後天的原因が推察されたが, 成人女性の傍尿道嚢胞は日本で43例目と考えられた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 46 (3), 205-207, 2000-03

    泌尿器科紀要刊行会

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