東海大学病院泌尿器科における尿中分離細菌について 第3報: 1981~1982年の分離細菌とディスク感受性

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  • Statistic studies on bacteria isolated from urinary tract infections (report 3)

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抄録

1981年1月から1982年12月までの間に東海大学病院泌尿器科外来および入院患者尿中から105個/ml以上の細菌を検出したものについて検討した.外来患者からは2, 029株, 入院患者からは754株検出し, 外来ではE. coli 24.1%, Proteus spp. 9.4%, Enterococci 9.2%, S. epidermidis 8.8%, P. aeruginosa以外の非醗酵菌11.6%, K. pneumoniae 7.0%の順に多く, 入院のほうではEnterococci 11.6%, S. epidermidis 11.4%, P. aeruginosa 11.1%, P. aeruginosa以外の非醗酵菌10.7%, Proteus spp. 8.8%の順であった.9菌種について薬剤ディスク感受性をみたが, 全体的にTC, SBPCに対する感受性率の低下, Enterococcus, S. epidermidisに対すアミノ糖系薬剤の感受性率向上が認められた.入院患者由来菌種にグラム陽性球菌の増加が見られたことは, 第3世代セフェムの汎用に関係すると思われた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 31 (10), 1727-1742, 1985-10

    泌尿器科紀要刊行会

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