肺癌副腎転移腫瘍の外科的切除症例の検討 : 開放手術から推測される腹腔鏡手術施行時の留意点

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タイトル別名
  • Open adrenalectomy for adrenal metastases from lung cancer: usefulness and problem of laparoscopic adrenalectomy
  • ハイガン フクジン テンイ シュヨウ ノ ゲカテキ セツジョ ショウレイ ノ ケントウ カイホウ シュジュツ カラ スイソク サレル フククウキョウ シュジュツ シコウジ ノ リュウイテン

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抄録

2001年4月～5年2ヵ月間に6例(男5名女1名、平均年齢62歳)に対し肺癌副腎転移切除術を8回行い、全例副腎転移を認めた。原発肺癌は右肺4名、左肺1名、縦隔1名で、病理組織学的診断は腺癌3名、扁平上皮癌2名、小細胞癌1名であった。肺癌術後副腎転移巣出現までの期間は平均13ヵ月、化学療法は全例実施されていた。副腎切除術は第10肋間胸腰的到達法6件、第11肋間側方到達法2件、平均出血量379ml、平均手術時間217分、8件中5件で癒着を認め、癒着臓器は下大静脈2件、腎動静脈3件、腎2件、脾臓1件であった。膵臓尾部へ浸潤を認めた1件に対し膵尾部合併切除術を行った。癒着の有無による比較では肺癌術後転移巣出現までの期間は癒着有り17.8ヵ月、なし5.3ヵ月、平均出血量は癒着有り368ml、なし376ml、平均手術時間は癒着有り214分、なし219分であった。転帰は癌死3例、癌あり生存2例、癌なし生存1例で、1例で局所再発を副腎切除後15ヵ月目に認めた。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 52 (10), 757-760, 2006-10

    泌尿器科紀要刊行会

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